一貫性があること

子どもにとって、何が起こるのか予測でき、親の反応も予期できる環境をつくりましょう

  • 自分の家の中で、どのような制限を設ければよいのか、それは親であるあなたにしか決められません。そして制限を選び、実践に移した後は、それを常に一貫して家庭内で実践する必要があります。子どもは一貫性のある制限がある生活をすることで、安心感を得ます。ある日は許され、次の日は許されないような生活は、子どもを混乱させてしまいます。

常に「ここまでよ」という制限を首尾一貫させ、子どもにも分かるようにしましょう。

1日の流れに一貫性を持たせ、次に何が起こるのかを予測できる生活にしてあげましょう

  • 一貫した流れの生活:例えば規則的な睡眠時間や食事時間、また一緒に過ごす時間、リラックスの時間、外遊びの機会などを送ることで、親子の多くの問題を防ぐことができます。
  • 幼い子どもにとって、ある活動から別の活動へと切り替えるのは難しいことです。そのため、子どもが次に何が起こるかを予測できるような儀式を作っておくとよいでしょう。例えば、買い物袋を出すと、家を出て、買い物に行く準備をしていることを示します。通園カバンやリュックをフックから外すことは、学校や保育園に行く時間です。お風呂上がりの絵本の読み聞かせは、寝る時間の合図です。このような行動によって、子どもに次は何が起こるのかを知らせることができ、大人と子どもの衝突を減らすことができます。

大人は本気で言っていることを子どもに気付かせる

  • 3歳未満の子どもは、理論で物事を理解することができず、自分の欲求を通そうとします。何が安全で適切かを考えることができないので、子どもに制限を与え、維持するのは、大人の責任です。この年齢の子ども達は、安全な環境で安心感を得る必要があります。子ども達は大人が制限について真剣に考えている時は直ぐに気づきます。例えば、道路を横切って走ったり、スーパーマーケットで走ったりするのを、あなたが止めて、必要に応じてあなたがコントロールできると感じる必要があります。 危険な行動にはあなたのしっかりとした行動が必要です:「あなたを抱っこしてもうお家に帰ります。」 子どもたちが、あなたがそれを本心で言っていることを分かったとき、彼らは従います。 お子さんはどこまで許されるか、限界をテストして、その制限がしっかりしてゆるぎないのかを確認しているのです。そしてお子さんが怒って抗議している間でも、制限が一貫して揺るがないでいることはあなたの仕事です。

待ってあげましょう

  • 制限を明確に設定し、それを維持することは難しいです。疲れていたり、人前に出て恥ずかしい思いをしたくなかったりすると、簡単に子どもの自由を譲ってしまうこともあります。しかし、最終的にはあなたが毅然とした態度で一貫性を保つことが重要なのです。あなたが一貫性を持てば持つほど、子どもは家族の制限に順応できるようになります。妥協したり、楽だからといって子どもの好きなようにさせたりするたびに、子どもに「制限はすべて交渉可能」というメッセージを送ることになります。幼い子どもが「制限は交渉可能」と感じてしまうと、あなた自身が常に絶え間なく交渉の狭間にいることに気づくでしょう。そして残念なことに、幼い子どもの交渉スキルは、通常泣くか、癇癪を起すことがメインなのです!