子どもと会話しましょう

豊かな言語環境を作りましょう

  • 子どもの言語環境をつくっているのは、あなたを含む周りの大人です。子どもの生活に関わるすべての大人は、表現力に満ちた詳細な言語を日常的に使うことがいかに大切か、心に留めておきましょう。

赤ちゃんが体験していることを言葉で伝えてあげましょう

  • 大人の想像以上に、赤ちゃんは大人の会話を理解しています。日々の暮らしの中で体験することをその都度、説明してあげることが大切です。例えば外出する時、こんな風に話しかけるのも良いですね。「今日は寒いね。ジャケットを着て行こうね。今、〇〇ちゃんの左腕をジャケットの袖に入れてるよ。今は、〇〇ちゃんの右腕を入れる袖穴を探しているの。」のようにです。
  • 赤ちゃんに作業をしながら話しかけたり、背を向けて話すのではなく、しっかりと赤ちゃんの目を見て話しましょう。赤ちゃんはあなたの言葉を聞くだけでなく、目、口を見たいのです。
  • 赤ちゃんの話そうとする必死の努力に気づいていることを、微笑みや、赤ちゃんの発声する音を反復することで知らせてあげましょう。
  • 子どもは言葉と物を結びつけます。ですから触っている物の名称を耳から聞くのは大切なことです。子どもがじっと見つめている物や、指さしている物に気づき、それに対応する言葉を伝えてあげましょう。子どもが指をさして知りたがる時、たとえそれが何度でも聞きたい言葉を与えてあげましょう。
  • 新しい単語を、常にある文章の頭に入れて話すと(英語では最後)、新しい単語を繰り返し聞かせることができ、子どもにとって新しい言葉を学びやすくなります。例えば「リンゴ食べる?赤いリンゴだよ。赤いリンゴ欲しい?」のようにです。
  • 「赤ちゃんことば」や、「わんわん(犬)」や「にゃんにゃん(猫)」のように単語をわざわざ赤ちゃん用に変形させる必要はありません。赤ちゃんは「赤ちゃんことば」を簡単に学ぶのと同様、周りの大人の会話からも正しい表現方法を学んでいるのです。更に「赤ちゃんことば」を紹介する必要はあるでしょうか?

時間のプレゼント

  • これらのことをお子さんと実行するのに特別な時間は必要ありませんが、待ったり見守る忍耐力は必要です。あなたが一回言った言葉を、子どもが直ぐに言えるようになるわけではありません。子どもはその音を作るために、自分の口を適切な形に整えなければなりません。あなたがこの子どものたゆまない努力を認め、忍耐強く同じ言葉を繰り返してあげることで、子どもは徐々に話し始めるのです。