2から3歳の幼児期のコミュニケーションに関するよくある質問

テレビは言語の発達に良いですか?

我が子はテレビが大好きです。最初の頃は、彼の好きな番組を30分だけ見ることを許していましたが、今では、もっとテレビをつけてと要求するようになりました。一息つきたい時や、家事や諸々の用事も済ませられるので助かるのですが、小さなお子さんがいる家庭では、テレビを見せるのは良くないと思っている方も多いと思います。あれだけの言語のシャワーを浴びせるテレビは、子どもの言語発達の助けになっているのではないか、と私は思うのですが?

いいえ、残念ながら助けにはなっていません。米国小児科学会は『3歳以下にはテレビは与えるな』と発表しています。テレビは、言語学習のツールではありません。子どもの言語発達の基盤に必要不可欠なのは、生の会話のやりとりであり、実際に目の前の人が交代に話す機会です。子どもはテレビから一方的に流れてくる画面上のキャラクターが何を言っていて、何をしているのかなどは、はっきりと理解が出来ません。子どもは音にとても敏感で、あまりにもうるさいと妨げともなります。書斎から流れてくるテレビのニュース解説の声、キッチンにあるiPodからはジャズ、携帯電話が鳴っていたりすると、感覚的に過負荷となるでしょう。映画、DVD、またパソコンも同じカテゴリーに入りますが、誕生から3歳まではこれらに露出させようにしましょう。